看護師に役立つNLPとは
Business psychology
NLPメソッドで看護師の悩みを解決
- 患者が処方された薬をしっかり飲んでくれないので症状が改善されない。患者の気持ちを前向きにさせる方法はあるのでしょうか?
- 同僚との人間関係が上手くいかずに困っている。どうすれば良い関係を築けるのでしょうか?
- 病院では絶対的な存在の医師と折り合いが合わなくて困ってる。転職せずにストレスなく働き続ける方法はありますか?
看護師における対人関係の悩み
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処方された薬を飲まず毎週のように体調を崩す患者さんへの対応に困っている
- 体調を崩しているのにも関わらず薬を飲んでくれない患者がいる
- 医師から処方された薬をしっかり飲まずに体調を崩すことを繰り返している患者さんがいます。どうも薬を飲み切らずに症状をぶり返しているようです。「薬を飲まない」のは患者さんの自己責任ですが、責任感の強い人なら「私の伝え方が悪いのだろうか」と思ってしまいがち。とはいえ、無理やり飲ませるわけにはいきません。放っておいても患者の症状は良くならず、自分の仕事が増えてしまいます。こんなときはどうすればいいのでしょうか。
- 「病気を治したい」という意欲を向上させる声掛けをする
- 患者さんが薬を飲まない場合は、薬を渡すときにどういう声掛けをしているか考えてみましょう。「処方通りに服用してくださいね」とただ渡したり「薬を飲まないとぶり返してしまいますよ」と不安を煽るような言い方をしていませんか?このような伝え方をしていると患者さんの意欲が向上するどころか、減退してしまいます。薬を渡すときに相手の意欲を高めるような声掛けをすることで、しっかりと薬を飲んでもらうことができるのです。
- 意欲を高めるコミュニケーションを心掛けてみる
- 「薬を飲む」ということは単なる行動です。その行動が自分の未来にどう影響するかを関連付けてしてあげることがポイント。具合が悪いから薬を飲むとしか思っていなければ、継続して飲み続けるということが難しくなります。薬を渡すときに「この病気が治ったら何がしたいですか?」と声掛けをすることで、相手の意識を変えることができるかもしれません。病気の状態が良くならない患者さんは「治ったとき」の自分へのイメージができていないことが多いのです。そのことに気づかせてあげることができれば、「病気を治す」という意欲を高められます。
- 患者さんの目的意識を明確にする
- 明るい未来に意識を向けてもらうだけで、「やりたいこと」「手に入れたい状態」が自然と頭に思い浮かびます。目的や目標のことを「アウトカム」と言います。NLPでは患者さんはもちろん、その家族とコミュニケーションをスムーズに行なえるスキルを身につけることが可能。自分のコミュニケーションパターンを知ることで、関係性をより良いものにできます。そうなれば、薬を飲まずに症状をぶり返す患者さんの対応で頭を悩まさずに済むのです。
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人間関係が上手くいかなくて困っている…
仕事に支障が出ることも- 先輩や同僚との人間関係が上手くいかないことも
- 人間関係がこじれる原因として「上司にパワハラを受けた」「先輩に質問しても答えてくれない」「同僚から無視される」などが挙げられます。責任の重い仕事に就いているため、新人や経験の浅い看護師に上司や先輩が指導することは当たり前のことです。しかし、慢性的な人手不足である医療業界において、忙しさのあまり余裕を持つことができず、口調や態度が必要以上に厳しくなることがあります。それが常態化してしまうと、指摘されている方はストレスで仕事がやりづらくなってしまうのです。
- 看護師社会では派閥やグループが多数存在
- 職場の空気を重視し、仲のいい人同士でグループを作る傾向にある看護師社会。空気を乱すような意見や、ストレートな発言は敬遠されがちです。女性が95%を占める看護師社会ですが、男女問わずに起こるのが「陰口」「足を引っ張る」といったイジメ。これが起こると人間関係が悪化するのはもちろん、職場での信頼関係はなくなります。職員同士の連携が上手くいかずに、医療ミスや事故を引き起こしてしまう原因にもなりかねません。仕事や体調に悪影響を及ぼす前に早めに対処して解決する必要があります。
- 人間関係を改善すると状況が一気に好転する
- 自分はもちろん、相手も人間です。意思の疎通が上手くできれば人間関係を修復することもできるでしょう。行動せずに突然問題が解決することはまずありません。解決法はいろいろですが、始めに行なうことは自分と同僚の関係性を客観的に見ることです。相手だけが悪いと思っていても、実は自分にも非があったなんてことも。「あの人さえいなければ」と思うのではなく、「あの人と私はなぜ仲が悪いのだろう」と考えることが必要です。
- 心の距離を縮めることで相手との関係性を深める
- 相手の気持ちを考えて行動することで、心の距離を縮め関係を深めることができます。お互いの気持ちが上手く伝わらなければ、怒りが込み上げてきたり感情が高ぶったりすることに繋がってしまうでしょう。とはいえ、相手のペースに合わせて行動するのは簡単ではありません。ここで役に立つのがNLPのラポールというテクニックです。相手との信頼関係を築くのに最適なメソッドを習得することができます。人間関係を改善することで、仕事を心から楽しむことができるようになるのです。
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医師との関係性が上手くいかなくて悩んでいる
- 絶対的な存在の医師と上手くいかないのが悩み
- 看護師にとって医師は絶対的な存在です。医師との関係性が悪くなってしまうと職場に居づらくなってしまいます。業務において看護師は医師の指示に従わなければなりません。その理由から「私が指示しないとなにもできない」と勘違いしている医師がいるのです。看護師にしかできない仕事もたくさんありますし、サポートしてくれる看護師がいないと医師も困るはず。一般企業ではパワーハラスメントとして訴えられることがありますが、医療業界では看護師が我慢していることが多く表に出にくいのです。
- 性格に難がある医師との関わりについて
- 医師とひと言でいっても、一般の人と一緒で性格はさまざまです。真面目な人もいれば、気難しい人もいます。相手の性格を変えることができればいいのですが、簡単にはいきません。嫌な思いをしながら仕事を続けていくというのは、とてもつらいもの。実際に退職する理由として多いのが、職場の人間関係です。では、人間関係が理由で転職した場合、問題は解決するのでしょうか?もしかしたら、同じことを繰り返す可能性すらあります。
- 転職した後のことも考えてから行動する
- もし医師との性格が合わないという理由で、転職するとしましょう。その転職先の医師と性格が合う保証はありますか?もしかしたら、今一緒に働いている医師も考え方を変えるだけで、相性が合うようになるかもしれません。次も看護職を考えているのなら働き慣れた現在の職場のほうが仕事がしやすいもの。転職すると医師だけでなく職場環境も変化するため、慣れるまでが大変です。転職は最終手段だと考え、まずは今の職場でやっていける方法を探すのが先決だと言えます。
- 自分の思考を変えることができれば物事の価値が変わる
- まず「転職した場合のメリット」を思い浮かべます。「嫌な医師から解放される」「新しい職場の医師は良い人かもしれない」などが考えられるでしょう。「転職しなかった場合のメリット」を思い浮かべてみてください。「同僚とは仲が良いから仕事を続けられる」「慣れた職場経験を積むことでスキルアップしやすい」などがあるのではないでしょうか。この考え方をNLPメソッドでは思考を変えるアンカリングや、違う視点から物事を捉えるリフレーミングと言われます。根本から改善することで、自分にとって理想の職場で働けるようになるのです。
参考書籍
「「今日から仕事が変わるNLP7つの秘訣」白石由利奈・著(主婦の友社)
「望む人生を手に入れよう」リチャード・バンドラ―・著/白石由利奈・監訳者(秀和システム)
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講座の選び方


看護師の悩みを解決するNLPメソッド
医療の現場では責任の重い仕事が多く、仕事の内容に目がいってしまいがちですが、医師や同僚、患者など人間関係の悩みが多いもの。それらの悩みはNLPメソッドを習得することで解決できるかもしれません。考え方を根本的に変えることができれば、ストレスから解放され同じ状況でも楽しむことができるのです。
NLPのメソッドやテクニックはネットや書籍で学ぶことは十分に可能です。ただ、職場や仕事で活かすためには、対人で実践できる講座がオススメ。なかでもより効果的に学べる多様な年齢層や職種の人のいる講座をどういう基準で選ぶのか?おすすめの講座はどれか?などを紹介します。