そもそもNLPは怪しいものなのか?
NLPは怪しい、と感じている人もいるようです。なるほど、確かにNLPは目に見える商品ではありません。その意味においては、怪しい新興宗教や投資詐欺のような雰囲気もあります。なぜ一部にNLPは怪しいと感じる人がいるのか?なぜNLP講座は高額なのか?本当にNLPは怪しいのか?など、NLPの怪しさ全般について真剣に考察してみます。
NLPは怪しいかどうか、という問いに対し、当サイトでは「怪しい」とも「怪しくない」とも明言できません。なぜならば冒頭で触れた通り、NLPは目に見えないものだからです。
NLPは人間の内面に変化を起こすための心理的な技術。目に見えない技術である以上、これを断定的に評価することはできません。
仮に「怪しくない」という結論であったとしても、その効果には個人差があるでしょう。怪しい新興宗教でも人間性が改革される人もいれば、投資詐欺で逆に儲かる人もいます。何事も、結果には個人差があるものです。
その意味においては、当サイトでは「NLPは怪しい」という意見に対し、断定的な見解を述べることはできません。
一方で、NLPは学問であるという事実は直視しなければなりません。当サイトのトップページで簡単に触れていますが、もともとNLPは、1970年、カリフォルニア大学の言語学者らによって開発された学問です。
日本国内でも、たとえば関西学院大学経営戦略研究科の加藤雄士教授は、自身の経営戦略論の中において、学問としてのNLPの活用を具体的に研究・提唱しています(※)。
これら背景に鑑みて、NLPを怪しい新興宗教や投資詐欺と同列で語ることには、やや違和感があると思われます。
※参考:「経営理念の作成方法に関する考察 -心理学のアプローチを手がかりとして-」
file:///C:/Users/yukih/Downloads/20110222-4-4.pdf
なぜNLPを怪しいと感じる人がいるのか?
NLPを怪しげに感じることの最大の理由は、それが目に見えないものだからでしょう。
NLPは心理的な技術です。スーパーで売っている豆腐を怪しいと思う人はいないと思いますが、目に見えないNLPを怪しいと思う人がいても無理はありません。
NLPの理論は、決して簡単ではありません。よって、技術を習得するまでにかかる時間には個人差があるでしょう。また、たとえ十分に技術を習得できたとしても、その効果には個人差があるかも知れません。
NLPは、万人に同じ結果をもたらすものではありません。怪しいと感じても仕方ないでしょう。
概して、NLP講座は高額です。受講料が30万円、40万円といったところは決して珍しくありません。
目に見えないものに対して高額な値段設定をしている商品に対し、怪しいと感じるのは正常な感覚。むしろ、怪しいと感じない人のほうが心配です。
NLP講座はなぜ高額なのか?
日本には、アメリカのNLP協会から承認された複数のNLP正規団体があります。これら団体のNLP講座の受講料は、概ね30~40万円が平均。一部の怪しい団体が設定した受講料ではなく、NLPの正規団体が設定した受講料が30~40万円ということです。
たとえば、新車の150万円という値段に「高い」「怪しい」と感じる人はいないでしょう。あるいは、新築一戸建ての2000万円という値段に「高い」「怪しい」と感じる人はいないでしょう。なぜならば、それが相場だからです。
NLP講座の30~40万円という受講料は、高いのではなく、それが相場ということです。
相場よりもはるかに安い受講料でNLP講座を行っている団体があります。これらの団体は、アメリカのNLP協会から承認された正規団体とは異なるので注意してください。正規団体が相場から大きく離れた値段設定をすることは、まず考えられません。
仮に、150万円の価値のある新車が1,000円で売られていた場合、あなたには、その新車を買う勇気があるでしょうか?故障や事故の可能性を考えると、とても怖くて買うことはできないでしょう。
NLP講座も同じです。得体のしれない団体が主催する安い講座と、正規団体が主催する高額な講座では、その効果や将来性がまったく異なってくると考えてください。
- NLPは学問であり、国内外の大学でも研究対象とされている
- 人は目に見えないものを「怪しい」と感じる生き物
- NLP講座の受講料が高い理由は、それが正規団体の相場だから
NLPを「怪しい」と感じている人も「怪しくない」と感じている人も、これら3点だけは理解しておいてください。
怪しいかどうかを自分で確かめたい人は、正規団体が行っている2~3時間程度の体験セミナーに参加してみると良いでしょう(費用は数千円程度です)。