人前に出ると緊張してしまう

事例から学ぶ!
人前で緊張した時の対処法

人前だと緊張して話せない時の考え方と行動は?

  • 原稿の内容を完ぺきに覚えたり、過度なイメージトレーニングをしたりして自分を追い込み過ぎない
  • 人前で話せないという思い込みを捨て、言葉だけでも「私は人前で話せる!」と口にする
  • 実践心理学NLPのテクニック「アンカリング」をうまく利用して、いつでも理想の自分を引き出せるようにする

人前に立って話さないといけなくなった女性

悩みTrouble

会社で講師役を担うことになってしまったM子さん

とある会社で働いているM子さんは、40代に差しかかろうというのに人前で話すことが苦手です。子どもの頃から人前に出るのが得意ではなく、国語の授業で名指しされて行なう音読や、音楽の歌のテストで歌わされる時間が苦痛でなりませんでした。冷や汗をかきながら、逃げ出したくなるのを懸命に堪えていたそうです。

そんなM子さんが近々、会社内で講師を担うことになり、今から不安で仕方ないとのこと。

普段仕事している時のM子さんの様子

M子さんは、電話を取り次ぐことも、数人単位での打ち合わせであっても、人と話すことにかなりの緊張感を抱いてしまいます。意識して大きな声を出すようにしても声は小さく、滑舌もあまり良くないため、電話を取り次いでも「え?」と聞き返されることがよくあるそう。

自分が恥ずかしさを感じるのはもちろんですが、真面目なM子さんは聞き返されてしまうことで相手の貴重な時間を奪ってしまうのが心苦しいと思っているようです。

人前で話せるようになるために
M子さんが試してみたこと

人前で話すのが苦手な自分を変えるべく、M子さんは数ヶ月だけボイストレーニング教室に通いました。しかし、M子さんの目的とレッスン内容にズレがあり、続かなかったとのこと。その後は高名な経営者の本を読んでみたり、幅広い話題に対応できるようさまざまな知識を身につけたりと、自分でできることを実践しています。ただ、これといった対処法に出会えていません。

M子さんが担当するのはたった10分程度の講義ですが、人前で話すのが苦手なM子さんにとっては一大事です。会社で講師役を担うという事態に直面し、当日までにどんな対策を立てられるのか悩んでいます。

スムーズに話せるようになるために意識を変える

変え方How to change

人前で話せないと
思わず「話せるようになる」と口にする

人の脳は現実と想像の判別ができず、イメージしただけのことも実行しようと働きます。人前で話せないと思ってしまったら、その時点で脳は「話せない」というあなたの意思に沿って体に指示を出すのです。つまり、「話せるようになる」とイメージをすると、脳は各器官に対して「話せるようになる」ための指示を出してくれます。

もしもあなたが何事に対しても「できない」とマイナスな考え方をする癖があるのなら、言葉だけでも「できる!」に変えてください。理想の自分になるためにはイメージすることが大切です。

気負いすぎて完ぺき主義義者ならない

人前で話す時、緊張で失敗してしまわないようにと事前に原稿を用意したりイメージトレーニングしたりなど、さまざまな対策をとりますよね。それはもちろん大切な作業なので、ぜひ行なってください。

しかし「原稿を丸暗記しよう」「参加者全員の顔と名前を覚えておこう」といった無理なことはしないようにしましょう。

人前で話す時は、原稿どおりに読むことよりも話の要点をわかりやすく伝えることが重要です。完ぺきを求めすぎるあまり、こうでなきゃいけないと必要以上に自分を追い込まないようにしてください。

何かを失敗したとしても、
実行することに成功したと捉える

日常の中で「あれは失敗した」「問題を解決できなかった」と後悔することがあります。それを人は失敗だと受け止めてしまいますが、実践心理学NLPでは、何事に対しても失敗という概念はありません。あなたが失敗と感じたことでも、何らかのアクションに移すこと自体は成功していると捉えるからです。

結果を導き出すため、脳が情報を処理していく順番のことをNLPでは「ストラテジー(戦略)」と呼びます。失敗だと感じる出来事から、うまくいった部分を抽出し、次なる成功に繋げるためのストラテジーを上手に組み立てていくことが大切なのです。

実践心理学NLPのアンカリングを活用する

接し方How to contact

アンカリングとは?

リコーダーの音を聴くと学生時代の音楽の授業を思い出したり、CMで流れていた曲を聞いた途端に紹介されていた商品のことを思い浮かべたりしたことはありませんか?五感で受け取った情報や行動が、他の行動や記憶、感情などを引き起こす条件反射のことを実践心理学NLPでは、アンカーと呼びます。

アンカーは意図的に引き出すことも可能。それが「アンカリング」というテクニックです。

アンカリングにはまず、アンカーをかける作業が必要になります。この時、自分が望んでいる状態に近い経験をした時の状態(成功体験)のイメージを用意しなくてはなりません。もしそのような経験がなければ、イメージを作ってもOK。自分が望んでいるような状態をイメージした時、自然と笑みが浮かんだり体から力が抜けたりと体に変化を感じるはずです。これを「インステイト」と言います。このインステイトを利用してアンカーを作っていくのです。

リソース・アンカーで
いつでも「望んでいる状態」を引き出す

アンカリングの中でも基本とされるのが、「リソース・アンカー」と呼ばれる方法です。リソース・アンカーの他にも、複数のアンカーを組み合わせる「スタッキング・アンカー」や高い効果を発揮する「スライディング・アンカー」などがあります。

リソース・アンカーは、望んでいる状態にインステイトして、イメージに対する体の反応が最高潮に達する少し前にアンカーをかけることが大切です。左手の指で右手首を軽く叩く、といった簡単な動作でアンカーはかけられます。そのあとはインステイトから抜け出してリラックスしましょう。少し時間を置いてから再び同じ動作を行ない、望んでいる状態が再現されるか確認してください。完ぺきな再現ではなく、ほんのりと体に変化が現れれば成功です。

自分で行なうのが難しいと感じる人は、お近くのNLPスクールが主催しているセミナーを受講してみるのがおすすめ。スクールであればNLPトレーナーと呼ばれる指導者がいるため、アンカリングについて詳しく教えてくれますよ。

ネットや書籍だけでは
実践できない
職場に役立つNLP講座の選び方

それぞれの対人関係の解消はたしかに、NLPのメソッドで解消できますが、頭でわかっていてもなかなか実践できないもの。

そこで役立てたいのが、多様な職種、さまざまな年代がいる講座で実践的に学ぶこと。オススメ講座や選び方を紹介します。

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