人と上手に関わるために思い込みにアプローチする(ビリーフ)

人と上手にかかわるために
思い込みにアプローチする
ビリーフ

対人関係に、自分の感情のコントロールに役立つ
NLPメソッド大公開

ビリーフが人を拘束する

  • ビリーフによって自分の能力や行動に知らず知らずのうちに制限をかけてしまっている。
  • ビリーフを打ち消すにはスライドオブマウスという手法が効果的。いくつか事例を見てみよう。
  • ビリーフには自分の身を守る、人生を前向きにするものもある。

効果的にビリーフを習得する
NLP講座の選び方

ビリーフとは不要な思い込み

ビリーフとは?

ビリーフとは直訳すると「信念」「思い込み」という意味になります。NLPにおいては「不要な思い込み」という意味合いで使われていて、ビリーフで知らず知らずのうちに自分を制限してしまい、本来のポテンシャルが出せない状態になっている人も少なくありません。

人をこのビリーフから開放するには、「スライドオブマウス」という手法が効果的です。

  1. ビリーフから人を開放する
    スライドオブマウス

    スライドオブマウスとは

    スライドオブマウスとは、会話によって人をビリーフから開放する手法で、著明な数学者、ボーヤ・ジェルジの理論を基にして確立されました。

    例えば、相手がネガティブなビリーフを口にしたとき、それを会話によってポジティブなものに変換するのがスライドオブマウスです。

    以下に5パターン挙げてみましょう。

    ・フレームサイズを変える…新しい気づきを与えて、事実に基づく感情・意見の決めつけを打ち消す

    例)「今日は忙しいからご飯はキャンセルで」→「じゃあ仕事手伝うよ。それから行こう」

    「忙しい=ご飯をキャンセルする」というビリーフを、「仕事を手伝う」というフレームサイズを上げた提案で打ち消します。

    ・価値がないものを価値あるものに変える…一見ネガティブな事象にも価値があることを気づかせる

    例)「私は人見知りなんで…」→「いいことじゃないですか。その分信頼関係が厚い友達ができますよ」

    「人見知り」というネガティブな事象に、「信頼関係が厚い友達ができる」という価値があることを気づかせます。

    ・ビリーフが生まれたきっかけを探す…いつ、どのようにビリーフが生まれたかを聞くことで、相手に思い込みであることを気づかせます。

    例)「私って運動神経悪いから」→「いつからそう思ってるの?誰かから言われたの?」

    いつから、どのようにそう思ったのかを聞くことで、本人に根拠がない思い込みだということを気づかせます。

    ・例外に気づかせる…例外を尋ねることで、思い込みであることを気づかせます。

    「いつもミスばかりしてるから」→「ミスをしなかったときもあるんだよね?」

    ビリーフが成立しなかった瞬間に気づかせて、「いつも」という思い込みを打ち消します。

    ・言葉をポジティブなものに表現する…ネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換えることで、相手の思い込みを打ち消します。

    例)「最近忙しくて…」→「それだけスキルがあって頼りにされているってことだよ」

    「忙しい」というネガティブな言葉を、「スキルがある」「頼りにされている」というポジティブな言葉に置き換えます。

    以上のように、相手が発したビリーフに対して、会話によって思い込みであることをわからせる、あるいはビリーフを打ち消すのがスライドオブマウスです。

  2. 役に立つビリーフはそのままで

    とはいえ、ビリーフがすべて役立たないものではありません。ビリーフは自分を守るものにもなりうるのです。

    「赤信号は止まらなければいけない」というビリーフは、交通事故から身を守るためには必要です。

    そこで、「バカ真面目だな」「警察がいなければいいじゃん」「信号を無視すれば時間短縮になるよ」と必要なビリーフを打ち消してはいけません。

    また、「止まない雨はない」というのも、人生を前向きにしてくれる良いビリーフと言えます。

    思い込みもすべてが悪ではないのです。

職場で役立つ
スライドオブマウス活用法

  1. ビリーフに対する違う見方を提案する

    Aさんは新しい仕事を任されたけど自信がないBさんと話をしていました。Bさんが「自信ないよ。失敗するかもしれないし」と漏らしたところ、Aさんは「肩の力を抜きなさいよ。あのエジソンだって、失敗したから大発明ができたんだよ」と声をかけました。「1回の失敗が悪」というビリーフを、「失敗は成功の糧」とポジティブな見方を提案した事例です。

  2. もっと価値があるものを探して目を向けさせる

    新入社員のCさんは、「いつも皆さんに助けてもらうんですけど、それが申し訳なくて」と、先輩のDさんに思いを打ち明けました。そこで、Dさんは「申し訳ないという気持ちよりも、まずは助けてくれる先輩や上司に感謝して少しでも恩返ししていこう」とアドバイス。「申し訳ない」という後ろ向きから、「感謝」という前向きな見方に変えました。

効果的にNLPを学べる
講座の選び方

NLPのメソッドやテクニックはネットや書籍で学ぶことは十分に可能です。ただ、職場や仕事で活かすためには、対人で実践できる講座がオススメ。なかでもより効果的に学べる多様な年齢層や職種の人のいる講座をどういう基準で選ぶのか?おすすめの講座はどれか?などを紹介します。

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