目的を達成するために成功のパターンをつかむ(モデリング)

目的を達成するために
成功のパターンをつかむ
モデリング

対人関係に、自分の感情のコントロールに役立つ
NLPメソッド大公開

NLPでは、自分にとって理想となる人(モデル)の仕草や行動を真似し、自分自身を理想の状態へ導く手法をモデリングと呼びます。モデリングを使えば、自分に足りない部分や苦手意識などを解消することができます。

モデリングで自分の理想形を実現しよう

  • モデリングはモデルを決めて自分の頭の中でイメージすることが大切。
  • モデルと自分との違いを比較して、自分ができていないところを補完する。
  • 「どうしたらうまくできるだろうか」と考えるのではなく、上手にできる人の真似をすることが上達の近道。

効果的にモデリングを習得する
NLP講座の選び方

人の良いところを真似するモデリング

モデリングとは?

モデリングとはその名前のとおり、モデルを決めて方法を真似することです。自分の理想とする姿を見て、それを自分にあてはめて、足りていない部分を補っていく手法です。

モデリングには「モデルを探す」「モデルの行動を見て学ぶ」「モデルの行動を頭の中に思い浮かべる」「モデルと自分を入れ替えて、自分が行動しているところを思い浮かべる」「自分に足りないところを補完する」という5つのステップが大切です。

それぞれポイントを見てみましょう。

  1. 自分の理想に近いモデルを探す

    モデリングでまず重要なのは、自分の理想としている行動をしている人物を探すことです。それは上司でも、同僚でも、テレビに出ている芸能人でも構いません。

    例えば「トークがうまくなりたい」と思っていたとすると、テレビでトークのうまいお笑い芸人さんをモデルにすると良いかと思います。

  2. モデルの行動を見て学ぶ

    モデルとするお笑い芸人さんの番組を見て、どのようにトークしているかを見ます。トークの内容・振り・リアクション・切り返し・間の取り方や、身振り手振り、声の大きさや高さなど、細かいところまで観察します。

    その光景を自分の頭に描けるまで、ひたすら見ましょう。

  3. モデルの行動を頭の中に思い浮かべる

    次にそのお笑い芸人さんがトークをしている光景を頭に思い浮かべます。

  4. モデルと自分を入れ替えて、自分が行動しているところを思い浮かべる

    うまく頭の中でお笑い芸人さんがトークしている光景を思い浮かべられるようになったら、今度は自分がその場面に立っているところを想像しましょう。

    周りの演者はそのままで、自分と芸人さんが入れ替わったとして、うまくトークをする光景を思い浮かべます。

  5. 自分に足りないところを補完する

    これがモデリングのミソです。芸人さんと比較してどこが足りていないのかを考えることが重要です。モデリングで重要なのは「なぜ上手にできるか」ではなく、「どうしたら上手にできるか」という視点です。
    もし、自分が会話の切り返しが苦手だと思ったら、うまい切り返し方法を再度モデルを見て勉強すれば大丈夫です。

    もし、身振り手振りなどの体を使った表現が苦手であれば、もう少しトークの最中にオーバーアクション気味にしても良いかもしれません。

    このように、自分に足りていないものを補っていくことで、モデルに近づく=行動がうまくいくようになります。

    最初から「どうしたらうまくできるだろうか」と考えるのではなく、上手にできる人の真似をすることが上達の近道です。真似をすることは悪いことではありません。

職場で役立つ
モデリングの事例

  1. モデリングを使って
    営業成績を上げた事例

    Aさんは営業をしていますが、成績はイマイチ伸び悩んでいました。そこで、上司でありその会社のトップ営業マンであるBさんの営業に同行することにしました。AさんはBさんの営業トークを細かく観察しました。あいさつから相手の悩み事のヒアリング、商品の提案、雑談に至るまで頭に入れて、その後Bさんの営業を頭の中に思い浮かべ、次にAさん自身がどう営業トークを展開していくかを考えました。

    すると、Aさんは悩み事のヒアリングまでは良かったのですが、商品の提案ができないことに気づきました。Bさんと比較すると商品知識が乏しく、営業の引き出しが足りなかったのです。

    そこで、Aさんは商品について改めて勉強しなおし、どういう悩みにどんな商品が効果的なのかという特徴をすべて頭に入れました。すると、営業先でもうまく提案できるようになり、Aさんの営業成績は飛躍的に伸びていったのです。

  2. 上司をモデリングして部下との関係を改善

    同期入社の人間の中でいち早く昇進して、女性の管理職として部下を持つ立場になったC子さんでしたが、部下の中にはそれまで同僚として付き合っていた男性もおり、C子さんはどのようにして彼らと付き合っていけばいいのか不安を抱いていました。 そこでC子さんは、色々と自分を支えてくれる、女性上司のD美さんをモデルにして、彼女の行動や他の部下への接し方などをじっくりと観察し、モデリングを試みました。 するとC子さんは、D美さんが男性に侮られないよう、単に真面目で優秀な上司として振る舞うのでなく、むしろ女性だからこそ持てる気遣いや言葉遣いなどを大切にしていると気付けたのです。 その結果、C子さんは女性管理職としての自信を取り戻し、また普段の行動を見直すことで、部下との関係も格段に改善しました。

  3. モデリングによって仕事上のストレスを解消

    繁忙期になると残業が続いて、帰宅時間も遅くなる毎日が続くE乃さんは、その時期は特に寝不足が重なって、仕事に対するモチベーションが低下し、身体的にも精神的にもより一層に疲れやすくなるという、悪循環に陥ってしまうことが悩みでした。 そこでE乃さんは、同じように働きながら、毎日きちんと化粧や髪を整えて、仕事もてきぱきとこなしている先輩女性のF代さんを観察しました。 その結果、E乃さんは自分の仕事のやり方に無駄があることだけでなく、他の社員への接し方が、E乃さんとF代さんで大きく異なっていることに気付きました。 そこでE乃さんが、F代さんをモデリングした所、仕事の効率が上がっただけでなく、同僚達からもそれまで以上にサポートをしてもらえるようになり、仕事でのストレスが激減したのです。

【まとめ】モデリングで理想を体現する
  • 「モデリング」は理想とする人を「モデル」として真似することで、自分を理想の状態へと導くテクニック。
  • モデリングで重要なことは、まずモデルをじっくり「観察」すること。
  • 頭の中でモデルの行動を思い浮かべて、その上で「自分がモデルとして行動している状態」を強くイメージする。
  • モデリングで重要なことは、モデルと自分の「違い」を理解して、「自分に足りない部分」を改善していくこと。

効果的にNLPを学べる
講座の選び方

NLPのメソッドやテクニックはネットや書籍で学ぶことは十分に可能です。ただ、職場や仕事で活かすためには、対人で実践できる講座がオススメ。なかでもより効果的に学べる多様な年齢層や職種の人のいる講座をどういう基準で選ぶのか?おすすめの講座はどれか?などを紹介します。

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