信頼関係を築くラポール

信頼関係を築くラポール

対人関係に、自分の感情のコントロールに役立つ
NLPメソッド大公開

NLPを対人関係に活用する上で最重要なポイントとして、自分と相手との間に信頼関係を築くことがあり、これをラポールと言います。そもそもラポールが適切に構築されていなければ、どんな言葉やテクニックを使っても、相手に受け入れてもらったり、相手の心に働きかけたりすることは難しくなります。その為、NLPにおいてラポールは最も基本の要素の1つであり、必ず理解しておかなければならない事柄であると言えるでしょう。

ラポールを実践して相手の心を開こう

  • コミュニケーションでは自分の考えを発信するだけでなく、相手に合わせることも大切。信頼関係を築くには、ラポールという手法が効果的。
  • ラポールを使って、職場で部下や後輩の心を開いた事例、話しかけられやすくなった事例を解説。
  • 効果的にNLPを学べる講座の選び方、ラポールを学べる効果的な講座についてご紹介。

効果的にラポールを習得する
NLP講座の選び方

相手に合わせて信頼関係を築くラポール

ラポールとは?

ラポールとは、相手と自分の間に橋を架けること。つまり信頼関係を構築すること。職場においてもビジネスの場においても相手との信頼関係がないと、仕事が円滑に回りませんよね。ラポールのテクニックとして、NLPでは、

・ミラーリング
・ペーシング
・バックトラッキング

という方法があります。
それぞれの内容を解説します。。

ラポールを行うことで得られる結果

特定の誰かとラポールを適切に構築できれば、その人に対するNLPの様々なテクニックの効果が格段に増すだけでなく、そもそも普段の言葉や態度から、その相手に自然と受け入れてもらえるようになります。 名言などは「何を言うか」でなく「誰が言うか」が大事だと考えられることもありますが、ラポールはまさしく、相手に自分の言動を信頼してもらい、心を開いてもらう上で必要不可欠な要素です。

  1. 相手の警戒心をとき、好意や安心感を与える、
    ミラーリング

    ミラーリングとは

    相手のしぐさを真似ること相手に無意識的に自分と似た存在であると認識してもらうことで、警戒心を解かせ、好意や安心感を持たせるテクニックです。ただ、ボディランゲージをそのまま真似ることは逆に不信感につながるので、あからさまなモノマネではなく、相手に気づかれないように、さり気なくミラーリングする必要があります。

    タイミングをずらしてみたり、会話のリズムやテンションを合わせる、違う部位でミラーリングをしたり、して相手にさとられないようにしましょう。これをクロスオーバーミラーリングと言います。

  2. 言葉以外の動作で相手との心を通わせる
    ページング

    ページングとは

    コミュニケーションは人が発する言葉が主な要素となりますが、実は言葉以外の表情や姿勢、しぐさといった見た目でも知らず知らずのうちにコミュニケーションを図っているのです。

    例えば「おはよう」とあいさつしたときに、相手が小さい声で、うつむきながら「おはよう」とあいさつすると、「落ち込んでいるのかな?」「機嫌が悪いのかな?」と思いますよね。

    人は自分と似ている点がある、共通点がある人に親しみを感じるもの。表情や姿勢、しぐさを相手に合わせて親しみを表すことをページングと言います。

    例えば、相手が足を組んで話をしていたら、自分も足を組んでみる、相手が飲み物を飲みながら話しているなら、自分も飲み物を飲んでみる。相手の動作に合わせて自分も同じようなことを行えば、自然とリラックスできる雰囲気になっていきます。

  3. 「話をきいてくれているんだ」と安心感を与える
    バックトラック

    バックトラックとは

    バックトラックは「きた道を引き返す」という意味の英語です。ラポールでは「相手の話をオウム返しにする」ことをバックトラックと言います。

    例えば、ファーストフード店に行ったときに「ハンバーガーを1つ下さい」と注文したときに、「ハンバーガー1つですね」と店員さんが復唱するのは、ミスを無くすというのが一番の目的ですが、お客さんに「この店員さんはちゃんと話をきいてくれているんだな」という安心感を与える効果もあるのです。

    お客さんの立場だと、注文したときに「かしこまりました」と言われるよりも、「ハンバーガー1つですね」と言われたほうが安心するかと思います。相手の話をきくときは「うん」「はい」よりも、相手の話した言葉を一度オウム返しにしながらきくよう意識してみてくだい。

職場で役立つ
ラポール活用法

  1. ミラーリングを使って
    面談で部下と距離を縮めた事例

    上司のA子さんはどちらかといえばせっかちで、早口で話すタイプ。一方、部下のB平さんはマイペースで口調ものんびり。B平さんはせっかちなA子さんに萎縮していてなかなか相談しにくいと感じていて、A子さんもB平さんが萎縮しているのがわかっていました。

    そこで、A子さんは面談のときに、B平さんの口調に合わせてゆったりと喋ることにしました。すると、最初は緊張していたB平さんも落ち着いたのか、仕事の悩みや相談事を打ち明けてくれました。

  2. 職場で話しかけられやすくなったページングの事例

    Cさんは勤務態度は問題ないものの、出勤したときにあまり大きな声であいさつをせず、すぐに自分の机に座るという感じでした。それが原因でどことなく話しかけづらい雰囲気がありました。

    そこで朝のあいさつをしっかりと声を出して、相手の目を見て笑顔であいさつするようにしたところ、先輩や上司から話しかけられるようになって、朝から良い気分で仕事ができるようになったそうです。職場での信頼度も上がったということです。

  3. バックトラックで後輩の心を開いた事例

    どことなく落ち込んでいて会社でも覇気がないD代さん。それを心配したE香さんが話をきくことにしました。D代さんは「ちょっと最近辛いことがあって」と打ち明けました。そこでE香さんは「辛いことがあったんだね。どんなこと?」とオウム返しをしながら、D代さんの悩みをききました。「見積もりの金額を間違えてしまったんです」と言われたときに、E香さんは「そうか。見積もりの金額を間違えるのは辛いね」とひたすらバックトラックを使いながら悩みをきき続けました。悩みを打ち明けたD代さんは最後にはスッキリして、また前向きに仕事に取り組むようになったそうです。

  4. ラポールがあるからこそ、指導をきちんと聞いてもらえる

    営業チームのリーダーとして活躍しているFさんの部下として、G子さんが新入社員として配属されました。しかし、まだあまり社会経験がないG子さんは、なかなか成果を上げられず、周囲から孤立しがちになりました。 そこでFさんはまず、G子さんと普段からコミュニケーションを取ることを心がけ、G子さんと話す際は、G子さんの会話のテンポに合わせたり、同じテーブルでコーヒーを飲んだりしながら、G子さんとのラポールの構築に努めました。 するとやがてG子さんは、仕事の悩みを自らFさんに相談するようになり、Fさんからのアドバイスも素直に受け入れて、途端に重要な戦力の一人になったのです。

【まとめ】ラポールによって人と人の心がつながる
  • 「ラポール」は自分と相手との間に信頼関係を築き上げること。
  • 「NLP」を対人関係に活用する上で、ラポールは最重要ポイントの1つ。
  • ラポールが適切に構築されていれば、相手が「心を開いてくれる」
  • ラポールを築くテクニックには「ミラーリング・ページング・バックトラック」などがある。
  • 「ミラーリング」は、相手の仕草や行動をさりげなく真似して、無意識に親近感を抱かせること。
  • 「ページング」は、話し方やリズムなどを相手のペースに合わせること。
  • 「バックトラック」は、会話の中で相手が伝えてきた内容を、自分でも繰り返し、相手の気持ちがきちんと伝わっていると示すテクニック。

効果的にNLPを学べる
講座の選び方

NLPのメソッドやテクニックはネットや書籍で学ぶことは十分に可能です。ただ、職場や仕事で活かすためには、対人で実践できる講座がオススメ。なかでもより効果的に学べる多様な年齢層や職種の人のいる講座をどういう基準で選ぶのか?おすすめの講座はどれか?などを紹介します。

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