感情や行動の時間軸を変えて
自分のいやな性格を克服するタイムライン
対人関係に、自分の感情のコントロールに役立つ
NLPメソッド大公開
NLPでは、感情や行動にまつわる過去・現在・未来を1本の線として考える、「タイムライン」を意識することで、過去のトラウマや現在の苦手意識といったネガティブ要素を、未来へつながるチャンスに変えられます。
脳の中の時間軸をコントロールするタイムライン
- 過去、現在、未来という脳の中に存在する時間軸をタイムラインという。
- タイムラインはインタイムとスルータイムの2種類があり、スルータイムのほうが時間を客観的に見られる。
- タイムラインを変えることで、過去の嫌な思い出から開放され、計画性も向上させることができる。
人間には2種類のタイムラインが存在する
私たちには「過去」「現在」「未来」といった時間軸が存在していて、過去の経験をもとに現在生きていて、未来の計画や想像を建てるという人生を贈っています。「遠い過去」「近い将来」「将来を見通す」といった時間に関する表現も数多く使います。NLPでは脳の中の時間軸をタイムラインと表現します。
タイムラインには2種類あり、時間の流れが自分の目の前で横に「過去」「現在」「未来」というように並んでいるイメージをスルータイム、自分の体が中心で「現在」、自分の後ろが「過去」、自分の前方が「未来」というように、自分の中をタイムラインが通っているようなイメージをインタイムと言います。
時間の管理が得意なスルータイム
タイムラインが自分の前方にあるスルータイムをイメージできる人は、時間を連続しているものと捉えることができるので、時間管理が得意で、集合時間や締め切りなど、「時間を守る」ということに関しても正確な傾向にあります。
計画を立てることも好きで、仕事とプライベートを切り分けるのも得意です。
目の前に集中することが得意なインタイム
タイムラインが自分の中に通っていて、自分の体が現在だと認識するインタイムの人は、今現在目の前にある物事に集中することが得意です。
ただし、インタイムでは「過去を振り返る」「未来を見通す」という行動が必要になるので、スルータイムの人と比べると計画を立てるのが苦手で、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちです。
タイムラインシフトで性格も、嫌な思い出も改善する
計画性を高める、過去を振り返って嫌なことを思い出してしまう方は、タイムラインを変えることで改善できる可能性があります。
インタイムの傾向が強い方は、時間に対するイメージを変えてみましょう。自分がタイムラインの中心ではなく、目の前にタイムラインがあるようなイメージ。歴史の教科書や博物館の年表をイメージすると良いかと思います。
そうすることで、時間が客観的に、そして過去も未来も見渡せるようになり、やるべきこと、やらなくても良いことがはっきり見えてくるかと思います。
また、過去の嫌な思い出も、まるで歴史上の出来事のように客観的に捉えることができるようになります。
職場で役立つ
タイムライン


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タイムラインチェンジで
年上の部下との信頼性がアップITベンチャー企業に勤務するK子さんは、プロジェクトの責任者として自分より年齢が上の部下に指示を出すことも少なくありませんでした。
ただ、以前に年上の男性部下へ上司として指示をした際、女性からの言葉に反感を抱いた彼から険悪な反応をされて、それ以来、K子さんは年上の部下との接し方に対して、苦手意識を感じるようにもなっていました。
そこでK子さんはNLPのタイムラインチェンジを行い、本当に大切なのは「プロジェクトの成功」と「チームの結束力」であると考え、過去の経験に捕らわれるのでなく、未来の為に何をすべきかという点を見直しました。
すると、Kさんが部下との間に感じていた緊張は消え、みんなと自然体で接することができるようになり、結果的にチーム全体の評価も高まりました。
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嫌な思い出を過去のものにする
タイムラインチェンジU香さんは同僚のY子さんが苦手です。過去に仕事に関して大喧嘩をしたことがあり、それで険悪な雰囲気になってしまったのです。U香さんはインタイムで過去を振り返って、Y子さんの怖い表情や怒声を思い出す癖があり、それがトラウマとなってしまったのです。
そこで、タイムラインをスルータイムに変えることで、Y子さんとの喧嘩が過去の出来事として、Y子さんと関係修復している姿が未来の出来事として捉えられるようになりました。
そして、現在やるべきことは「Y子さんに話しかけてまた仲良くなる」ということが大切だとわかりました。
これまで頭に浮かんできたY子さんの表情や声もなくなり、Y子さんに話しかけることで、また仲が良い同僚の関係に戻ることができました。 -
タイムラインチェンジで締め切りに間に合うように
T美さんはいつも締め切り間際に仕事に手をつけ、仕事が出来上がるのは締め切りギリギリもしくは締め切りを少し過ぎたタイミングでした。
T美さんもインタイム傾向がある人だったので、なかなか将来が見渡せず、仕事の計画もうまくいきませんでした。
そこで、タイムラインチェンジを行って、「仕事の締め切り」という未来を見えるようにしたことで、それまでに何をすべきか、1日あたりどれくらいの仕事をすれば良いのかを逆算できるようになり、以前よりも締め切りに対して余裕をもって仕事を終わらせられるようになりました。
- タイムラインは脳の中にある「過去・現在・未来」の時間軸。
- タイムラインには「2種類」ある。
- 時間の流れを客観的にイメージできる「スルータイム」
- 自分を中心に、過去と未来を前後に感じる「インタイム」
- インタイム傾向が強い人は「過去の問題や失敗」に捕らわれることもある。
- タイムラインをコントロールして、過去を客観的に捉え、未来を叶えるヒントを得る。
効果的にNLPを学べる
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同じ程度の仕事量であるにも関わらず、なかなか締め切りに間に合わない人もいれば、やすやすと締め切りに間に合う人もいます。前者は、決して前半で仕事をさぼったわけではなく、かつ、決して能力が低いわけではありません。それなのになぜ、両者には仕事効率の差が生まれてしまうのでしょうか?
その答えが、まさにタイムラインの発想の違いにあります。前者は、現在の自分を中心としたインタイムの発想に、後者は、過去・現在・未来を客観的に捉えたスルータイムの発想になっているからです。スルータイム型の人は、作業の優先順位をイメージしたり、計画に沿って作業をしたりすることが得意なので、結果として非常に仕事効率が良くなります。
仕事が遅いと自覚している人や、計画的に時間管理をするよう指導を受けている人は、上でご紹介したタイムラインの考え方を学ぶと良いかも知れません。
タイムラインとは、アメリカで開発された実践心理学・NLPが提唱している理論。仕事の効率化には非常に有効な考え方なのですが、その考え方を知るだけでは、なかなか実践することができません。タイムラインの理論を本格的に習得したい人は、NLPを専門的に教えているスクールで学ぶようにしましょう。
以下のページでは、NLPの理論はもとより、その実践の方法も具体的に指導しているスクールをご紹介しています。今よりも仕事効率を上げて職場での評価を高めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。