アドラー心理学

アドラー心理学

Adler Psychology
  • アドラー心理学ではこれまでの心理学と異なり、「トラウマ」を否定。「勇気をもつこと」「共同体感覚」が重要視されている。
  • アドラー心理学では「人間の問題は、すべて対人関係上の問題」という考え方が根底に存在する。
  • NLPのメソッドは「勇気をもつ」ための後押しとなり、「共同体感覚を養う」ためのツールとなる。

アドラー心理学とはその名前のとおり、オーストリアの心理学者、アルフレッド・アドラーが生み出した心理学理論です。

日本で有名になったのは2013年に出版され、ベストセラーになった書籍『嫌われる勇気』(日本のアドラー心理学研究科の岸見一郎氏著)。2017年にはテレビドラマでも放映されました。周囲から嫌われないように良い顔をしようとするとありのままを見失い、ストレスを溜め込むことにもなって、結果的に周囲の人と関係が悪化し、幸せな人生を送れなくなってしまいます。

「嫌われる勇気」をもってありのままに過ごしたほうが、自分も周囲も結果として幸せになるということです。

この本の題名のように、アドラー心理学では「勇気をもつこと」がキーポイントとなります。アドラー心理学ではやる気が出ないのは勇気がないからとされています。

また、これまでの心理学では「幼少期のトラウマが問題行動を引き起こす」という考え方が主流でしたが、アドラー心理学では「改善する勇気がないからトラウマのせいにする」というトラウマを否定する考え方になります。

こうした事象と「勇気」との関連付けが根本にあるアドラー心理学は「勇気づけの心理学」とも呼ばれています。

アドラー心理学とNLPの関わり

アドラー心理学では「人間の問題は、すべて対人関係上の問題」とされています。確かに職場あるいは家庭での悩みは人間関係に起因するものが多いのではないでしょうか。また、一見人間関係とは関係がなさそうな悩みでも、どこか人間関係に帰結しているものなので、「人間の問題は、すべて対人関係上の問題」考え方は最もだと言えます。

やはり、アドラー心理学においても対人関係という要素は切り離せません。対人関係を良好にするためのツールとして、NLPのメソッドは必要不可欠なものなのです。

勇気をつけて、共同体感覚を養う アドラー心理学の特徴

アドラー心理学では5つの基本前提が存在しています。

個人の創造力や創造性を評価し、それが個人の変化を実現する「主体性」。

生物学的には個体保存と種族保存、社会学的には所属、心理学的には”その人らしい所属“という、目的のために行動する「目的論」。

部品で構成されている1台の自動車のように、身体と意識、無意識、感情、思考などが一体となって個人を目的に向かって走らせている「全体論」。

人間は社会的動物であるから、個人の行動はすべて対人関係に影響をおよぼすという「社会統合論」。

個人はマイナスからプラスに向かって行動するという「仮想論」です。

アドラー心理学では以上のような理論に基づいて、「勇気づけ」と「共同体感覚を養う」ことを目的にカウンセリングを行います。

勇気づけとは先程もご説明したとおり、人間の行動の原動力は「勇気」であるため、勇気をつけて問題点を解決することです。

もう1つの共同体感覚とは、共同体(組織やコミュニティーなど)への所属感や共感、貢献感などを総称したものです。人間は社会という大きな器の中に取り込まれていて、共同体に所属することで生きがいを感じれば幸せになれ、逆に共同体を所属する上で問題(自分の利益しか追求しない、他人を信用しない等)が生じれば不幸せになるという考え方が根本にあります。

つまり、共同体感覚を養うことで人生の幸福度を向上させることができます。

その上で、アドラー心理学のカウンセリングでは「ライフスタイル」、そして対人関係を「仕事」「交友」「愛」という3つの観念に分類して、改善を目指していきます。

仕事や現場で役立つ心理学の
基本となるのは やっぱりNLP

アドラー心理学でも、対人関係は非常に重要と言えます。そこで、例えばNLPの「ラポール」を使えば、人と信頼関係を築くことができ、「フレーミング」を使えば相手の良さがわかり、良好な関係を作ることが可能です。

また、勇気を持たせるためには、好ましくない習慣をやめる「スウィッシュ」や、良い状態に自分を導く「アンカリング」といったメソッドが後押しをしてくれるかと思います。

アドラー心理学の「勇気づけ」「共同体感覚を養う」という大きな目的のために、NLPのメソッドを活用するのは非常に効果的です。

ただ、NLPについてはなかなか心理学を学んでいない素人にとってはハードルが高いものです。どこで、セミナーや講座で勉強してみるのがおすすめ。まずはどんなセミナーや講座が自分に合っているのか、チェックしてみましょう。

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