NLPを土台にしたコーチングのノウハウを公開

コーチング

Coaching
  • 人間は「外から与えられた答え」よりも、「自分の中にある答え」の方が、納得度が高まり行動に移しやすくなる。
  • 「コーチング」と「ティーチング」は異なるもの。コーチングは対話によって答えを導き出すメソッド。
  • コーチングには高いコミュニケーション能力が要求され、時間もかかる。NLPのメソッドはコーチングの近道。

コーチングとは、「答えを教える」のではなく、「答えを作り出す」ことをサポートする手法です。人は外から与えられた答えは「単なる情報」として捉えますが、自分で作り出した答えは「自分の中にあるもの」として捉えます。そのため、コーチングで自分の中に答えを作り出すことで、納得感が高まり、その答えに基づいて行動しようとします。

コーチングはそれ自体でも理論的で、人の能力を引き出す素晴らしいものですが、「相手がどううながすか」「自分がどう受け止めるのか」ということを考えるにあたっては。NLPの考え方が非常に重要になってきます。

コーチングで自分の中にある答えを導き出すためには、そのための会話や誘導をNLPの手法ですすめるとより効果的です。

コーチングとNLPの関わり

コーチングのベースにあるのは相手との「対話」です。相手と話をする、質問を投げかけることによって考えさせ、自分の中にある答えを引き出します。そして、その答えを実現するためにはどうしたら良いのかという方向性を気づかせ、誘導してあげることが重要です。

NLPには対話をするための信頼関係の構築方や、気づきを与える問いかけ、モチベーションを引き上げる会話の方法など、コーチングに使えるさまざまなノウハウが集約されています。

コーチングは相手の能力やモチベーションを引き出すための方法論、NLPはそれを実現するための具体的なテクニックと言えるのです。

ティーチングとは違う。答えを見つけさせる コーチングの特徴

「コーチング」に似た言葉で「ティーチング」という言葉があります。

ティーチングとはいわゆる学校の授業のようなもので、「英単語の意味」や「数学の公式」などといった知識を外部から教えることです。

一方、コーチングとは対話によって問題解決や課題達成、目標の実現のために何をすべきか、どういったスキルを身につけるべきかという答えを自分の中で見つけさせる手法です。

「コーチ」というとスポーツ選手の指導者が思い浮かぶ方も多いかと思います。確かにスポーツにおいて「何をすれば早く走れるのか」といった理論も重要ではありますが、その知識を得るだけで早く走れるようにはなりません。練習をする、体を鍛える、精神力を高めるという行動を積み重ねることで、初めて結果が出せます。

優秀なスポーツ選手のコーチは、ときに行動を起こさせて、ときに励まして、選手のモチベーションを向上させ、「何をすべきか」という方向性を気づかせてあげるというコーチングができているのです。

仕事や人生もスポーツと同じで、答えを与えるだけでなく、自分の中で答えを生み出して、それに向かって歩んでいくことが大切。特に仕事においては、「人材教育」「スキル(営業)」「マネジメント」というような、シーン別に適したコーチング手法が編み出されています。しかし、いずれも対話を通して、相手のモチベーションや能力を引き出すという点では共通しています。

「教えてもわかってくれない」「指示してもやってくれない」「部下が指示待ち人間で困っている」とお困りの方は、コーチングを導入してみると良いかと思います。

  • 教育現場で活躍する
    コーチングと NLP

    教育コーチングとは青少年を自立した人材に育成するためのメソッドで、「傾聴」「質問」「承認」という3つの手法を用いて自発的に勉強する、目標に向かう青少年を育てます。子供用の教育方法に思われがちですが、「自立した人材を育てる」という方向性と方法論は企業の人材教育に応用可能です。

    しかし、高いコミュニケーション能力が必要とされるので、まずはNLPでコミュニケーションの具体的な方法を学ぶのが効果的。「傾聴のときにNLPのラポールを活用してみよう」「質問はメタモデルでしてみよう」というアイデアが思い浮かぶようになります。

  • 営業の現場で活躍する
    コーチングとNLP

    営業は「売る」ということが最大の目的となります。そのため、営業マンに対しては「何のために売るのか」という意味付けをすることが非常に重要です。その上で、成績が良い営業マンと悪い営業マンそれぞれに適したコーチングを行います。できる営業マンにはトップならではの悩みがあり、できない営業マンは自信を失って負のスパイラルに陥っている可能性があります。

    それぞれ手法は異なりますが、「気づきを与える」という点では共通しています。問題点を気づかせる場面や、意識を変える場面でNLPのテクニックが大いに役立つのです。

  • マネジメントにぴったりな
    コーチングとNLP

    組織には、そこに属する人との間に「管理関係」と「相互信頼関係」のどちらかが生じています。社員や部下が自発的に行動し、生産性を向上させるためには、組織や上司との相互信頼関係が生まれる必要があります。そのためには話を聞く「傾聴」と、目標に気づかせ方向性を見出す「対話」が重要です。

    指示を与えてやらせる管理関係と比べると時間はかかります。そこで、NLPのメソッドを身につけておけば、効率的に信頼関係を構築でき、気づきを与えることが可能です。

NLPとコーチングの違い

NLPとコーチングは両方ともコミュニケーションの技術なので、混同されることも多いです。相手と信頼関係を築き、傾聴を行い、気付きを促すという点は共通しています。一番大きな違いとしては、どちらが主体となるかという点にあるでしょう。コーチングは相手をサポートして、答えを引き出し、相手を成長させる方法です。一方NLPは、コミュニケーションを通じて自分と相手の双方から答えを生み出し、お互いを高め合う方法と言えます。コーチングは他人に対して使うスキルで、NLPは自分に対して使うスキルといっても良いでしょう。

コーチングは教師やカウンセラー、スポーツトレーナーなど、相手を教える立場の人にとって非常に役立ちます。その反面、クライアントのいない職業ではあまり活かすチャンスがないかもしれません。NLPは、一般的な会社員や主婦、経営者や個人事業主に至るまで、すべての人に役立つスキルです。

一概にどちらが良いというわけではなく、NLPとコーチングを両方学ぶことで、より高い効果が得られることは間違いありません。おすすめはNLPを先に習得する方法です。NLPには心理学・言語学的なアプローチが多く含まれているため、クライアントへの対応を学ぶことができます。NLPを先に勉強することで、コミュニケーション能力の基礎を身につけることが可能なのです。円滑にコミュニケーションが取れるようになれば、コーチングもスムーズに習得することができるでしょう。

  • NLPとコーチングの
    成り立ちの違い

    NLPはリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーが3人の天才セラピストの治療法を研究し、心理学と言語学のアプローチから体系的にまとめた学問です。一方、コーチングは主な創始者がいるわけではなく、アメリカで研究されて広まってきたスキル。いずれもコミュニケーション能力を身につけることができますが、NLPは問題解決、コーチングは目標達成を得意としています。どのような成り立ちと特徴があるのか、チェックしてみてください。

  • NLPとコーチングの
    スキルの違い

    NLPでは信頼関係を築いたり、相手とのペースを合わせたり、日常生活で活用できる、根本的なコミュニケーションに役立つスキルを身につけることができます。一方、コーチングで身につくのは、主役となるクライアントの能力をいかに引き出すかというスキルです。また、NLPには共通した資格があるのに対し、コーチングでは資格の内容が団体によって異なるため、一概にどのようなスキルが身につくのか比較しづらい部分もあります。

  • NLPとコーチングの
    実用性の違い

    NLPはコミュニケーションの基礎力を高めるスキルなので、仕事だけでなく家庭や日常生活においても生かすことができ、実用性が高いです。相手の状況を見極め、円滑な対人関係を築くことができるでしょう。自分自身の問題解決にも役立つのが特徴で、過去のトラウマを乗り越えて、新たなビジョンを抱くことができます。一方、コーチングを生かせる場はビジネスシーンが主です。部下の育成や営業に高い効果を示します。

仕事や現場で役立つ心理学の
基本となるのは やっぱりNLP

いずれのコーチングもコミュニケーションがベースとなっていることに気づかれたかと思います。いくらコーチングの理論を勉強したとしても、コミュニケーションの手法が身についていないとうまくいきません。

コーチングの土台であり、効果的に行うためのツールと言えるものがNLP。まずはコーチングを学ぶ前に、あるいはコーチングを学ぶのと同時にNLPを学ぶのがおすすめです。

しかし、NLPは心理学を学んでいない素人にとってはなかなか理解するのが難しいものですので、セミナーや講習で学ぶのがおすすめ。どんな学び方が適しているのか、まずは選び方から見てみましょう。

TOPに戻るTOPに戻る