交流分析(TA)


- 交流分析で自分自身の性格や課題点について知り、NLPのメソッドを用いることで相乗効果が期待できる。
- 交流分析には5つの要素が関わっていて、いずれも分析を通してその人に合わせた方策を建てることができる。
- 交流分析を通じてマイナスの面を排除してプラスの面を残すことで、よりよいコミュニケーションや人生が実現できる。
交流分析とは、1950年代にアメリカの心理学者エリック・バーン博士が作った心理学の手法の一つです。TはTransactional(交流)、AはAnalysis(分析)という意味となり、交流分析(TA)と呼ばれているわけです。
人間の行動パターンや、不快だと感じるパターン、失敗するパターンに注目することで、人間関係の改善や、仕事など生きる上での悩みの改善に効果が期待できます。
人間を変化・成長させるための理論として発展してきて、今日ではカウンセリングの現場ではもちろん、人材育成やメンタルヘルス、幼児教育など、さまざまな現場で取り入れられている手法です。
交流分析(TA)とNLPの関わり
交流分析では自我(自分自身のありかた)を再発見してコミュニケーションを改善する、不快なコミュニケーション(ゲーム)のパターンを見つけて他社に不快感を与えないコミュニケーションを見つけ出す、ゲームなどマイナスのストローク(相手の存在を認めること)を排除してプラスのストロークを取り入れるというように、自分自身の分析を通してより良いコミュニケーション、生き方を見つけていく手法です。
この交流分析にNLPを取り入れることで、例えば相手との信頼関係をより強固に築いたり、相手に対するネガティブな印象を取り除いたりすることができ、より高いコミュニケーションの改善効果が望めます。
交流分析で自分がどのような人間なのか、どのように他者と関わっているのか、どこに課題があるのかを知り、NLPの手法を用いて改善していくというPDCAを回していくと効果的です。
自分の心を知り、課題点がわかる 交流分析(TA)の特徴
交流分析には5つの要素が関わっています。先程ご紹介した「ストローク」は相手の存在を認めるということでしたが、具体的には褒める、認める、怒る、文句を言うといった言動をストロークと言います。
「自我」は自分の心(思考・感情・行動パターン)を構成しているもので、「親などから取り入れたもの」、「現在自主的に構成しているもの」、「子供の頃に体験して得たもの」の3つに分けられます。自分の心がどのような要素で構成されているのかをエコグラムを通じて知ることで、自分の良い面、課題点を見つけることができます。
「対話分析」とは、自分自身の自我と他者の自我の間でどのようなやり取りをしているのか、矢印で結んで分析して、自律的な対話ができるようにするための手法です。
「ゲーム分析」は、先程ご紹介した不快なコミュニケーションのパターンであるゲームに気づき、「何をされると嫌なのか」「何を言われると嫌なのか」ということを知り、円滑な人間関係を構築するためにはどのようにすればよいのかを学んでいきます。
「脚本分析」は、コミュニケーションよりももっと大枠の「人生そのもの」について着目します。人間は知らず知らずのうちに自分が書いた脚本に基づいて人生を送っているものですが、中には好ましくないものも含まれています。そうした好ましくない脚本を手放すことで、より良い人生を歩むことが可能になります。
交流分析とは、自分自身を知り、改善方法を見つけていくという作業を行うため、その人に合わせたコミュニケーションあるいは人生の指針を見つけることが可能なのです。
仕事や現場で役立つ心理学の
基本となるのは やっぱりNLP


以上のように、交流分析を用いれば自分の今の状態、そして過去の人生から何を得てきたのかがわかるようになります。
不要なもの、問題点を排除することで、プラスの面が残り、人間関係の構築や日々の生活が改善されていくというわけです。
そして、そのプラスの面を高めて、より良いコミュニケーションや人生を送るためにはNLPのメソッドが効果的なのです。
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